命題9

命題9

 

 

単位から始まる任意個の数が連続して比例していて、単位よりあとの数が平方数であるならば、残りすべてもまた平方数である。そして、単位よりあとの数が立方数であるならば、残りすべてもまた立方数である。

 

単位から始まる任意個の数ABCDEFが連続して比例しているとし、単位の後の数Aを平方数とする。

 

残りすべてもまた平方数であることをいう。

 

さて単位から第3B1つを除いた数すべてのように平方数であることは証明された。

 

残りすべてもまた平方数であることをいう。

 

ABCが連続して比例していて、Aが平方数であるから、それゆえにCもまた平方数である。再度、BCDが連続して比例していて、Bが平方数であるから、それゆえにDもまた平方数である。同じように残りすべてもまた平方数であることを証明できる。proposition[.22

 

次に、Aを立方数とする。

 

残りすべてもまた立方数であることをいう。

 

さて単位から第4C2つを除いた数すべてのように立方数であることは証明された。proposition\.8

 

残りすべてもまた立方数であることをいう。

 

単位はAに対し同じようにABに対するから、それゆえにABを割り切ると同じ回数で単位がAを割り切る。しかし単位はAをその単位により割り切り、それゆえにAはまたBをそれ自身の単位により割り切り、それゆえにAAを掛けてBを作る。

 

そしてAは立方数である。しかし、立方数にそれ自身を掛けてある数を作るならば、その積もまた立方数であり、それゆえにBもまた立方数である。proposition\.3

 

そして、4つの数ABCDは連続して比例していて、Aは立方数であるから、それゆえにDもまた立方数である。proposition[.23

 

同じ理由でEもまた立方数であり、同じように残りすべてが立方数である。

 

それゆえに、単位から始まる任意個の数が連続して比例していて、単位よりあとの数が平方数であるならば、残りすべてもまた平方数である。そして、単位よりあとの数が立方数であるならば、残りすべてもまた立方数である。

 

証明終了

 

 

 

第9巻命題8へ  第9巻命題10へ  第9巻目次へ